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zoom RSS 特上カバチ!!(カバチタレ2)@・債権者代位権(民法423条)

<<   作成日時 : 2010/01/17 22:30   >>

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特上カバチ!!(カバチタレ2)のストーリーについて、
要件事実の考え方に従って整理してみたいと思います。

(☆第2弾はこちらです☆)

第1話の「事実」は以下のとおりです。

X=上杉(田口浩正)
Y=たとえば、オカマバーの店長
A=中山(吉田栄作)

@Xを貸主、Aを借主として、400万円につき消費貸借契約締結。後に弁済期の到来。
AAには資力がない(債務超過)。
BAを売主、Yを買主として、(仮に)代金1000万円につき売買契約締結。
CXは、Aに代位して、Yに対して売買代金請求。

以下は、もし訴訟になった場合と仮定して。。。。。


訴訟物(Stg)
XがYに対して行使する、AのYに対する売買契約に基づく売買代金債権

債権者代位訴訟の訴訟物は、「債務者(A)の第三債務者(Y)に対する権利」であるというのがポイントです。
「債権者(X)の債務者(A)に対する権利」というのは、原告Xの当事者適格を基礎付ける訴訟要件に過ぎません。これが訴訟物ではないので、注意が必要です。

本来、私的自治の原則からすれば、自己の権利については自己に管理処分権があることになるはずなのですが、債権者代位権の場合には、例外として、「債務者(A)の第三債務者(Y)に対する権利」については、もともとの権利者ではない「債権者(X)」に管理処分権が認められるのです。



請求原因(Kg)
1.貸主X、借主A間で消費貸借契約締結(返還約束、金銭授受(400万円)、弁済期の合意)。
2.弁済期到来。
3.Aが無資力(実際には、Aが無資力であることを基礎付ける具体的事実)。
4.売主A、買主Y間で売買契約締結(代金額=1000万円、目的物=野菜)。(すなわちこれが、AのYに対する債権発生事実となります。)

以上4つについて、立証責任はX側にあります。

今回は、上杉(田口浩正)と美寿々(掘北真希)側は、中山(吉田栄作)の「無資力」についてまだきちんと証明できていないように思います。

ここで、1〜3により当事者適格ありということになり、訴訟要件を満たすことになります。

また、3が1の債権の保全の必要性を基礎付ける事実となります。

さらに、Xの請求できる金額は、すなわち「請求の趣旨」において記載する金額は、XのAに対する貸金債権400万円(さらに必要なら利息分を加算)の範囲に限られます。



抗弁事実としてY側が何を主張するかはいろいろ考えられますが、
今回は「債務者(A)による権利行使があるとの抗弁」という流れになるのだろうと思います。
つまりこうなります。

抗弁(E)
1.Aは、請求原因(Kg)の4.について(売買代金を請求するなどの)権利を行使したこと。

判例によると、債権者代位権の行使は、債務者(A)自らが自分の権利を行使する以前になされることが必要とされています。
債務者(A)が自分の権利をすでに行使していたとすれば、たとえその権利行使が不十分であったとしても、債権者(X)としてはどうしようもない、と考えるのです。

なお、立証責任の分配についての公平の見地から、債務者(A)からの権利行使を受ける立場にある第三債務者(Y)に「債務者(A)による権利行使があったこと」についての立証責任を負わせるのが妥当とされています。
つまり、立証責任はY側にあります。

たとえば、中山(吉田栄作)と田村(櫻井翔)側としては、オカマバーの店長ら中山のお得意さんたちと結託し、
「中山さんは、ちゃんと売掛代金の請求に来てたわよ!ほら、これが証拠よ!」
などとオカマさんに言わせたいところでしょうね。



さて、これに対しての再抗弁としては、以下のようなものが考えられます。

再抗弁(R)
1.XがYに対して代位権の行使に着手した時点。
2.@XがAに対し、抗弁(E)の1.に先立って再抗弁(R)1.の事実を告げたこと。
または
2.AAが抗弁(E)の1.に先立って再抗弁(R)1.を知っていたこと。

これらは再び、X側に立証責任があります。

1.については、美寿々(掘北真希)がオカマバーの店長に送った内容証明郵便の日付などによってすぐに明らかになります。

2.はどういうことかというと、

「中山(吉田栄作)さんさぁ、オカマさんに代金の請求をしたって言うけどさぁ、それってさぁ、アタシ(掘北真希)が債権者代位権を行使したから、慌ててやっただけなんじゃない??」

的なことを、上杉(田口浩正)と美寿々(掘北真希)側としては言えなければならない、ということです。

都立大学法務会計事務所





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